はじめに
PatentSight+ は、権利者関連の分析精度を高めるために名寄せ(Harmonization)プロセスを実施しています。本プロセスでは、各特許ファミリーの現在のオーナー(Owner)を定義するためにデータを手動で検証しています。さらに、最新のM&A情報、旧社名、および誤記等の調査で補完しています。
名寄せは、まずアルゴリズムで自動実行され、その後に組織構造を取得し、最後に名寄せチームが手動の品質確認を行います。オーナーの名寄せレベル(Harmonization Level)に応じて、Owner Summary の左上に表示されるアイコンは赤・黄・緑のいずれかになります。
|
|
赤 = 名寄せレベル(Harmonization Level)0
注:未名寄せのオーナー名は、チャートやテーブルでも識別しやすいようにすべて大文字で表示されます。 |
|
|
黄 = 名寄せレベル(Harmonization Level)1
|
|
|
緑 = 名寄せレベル(Harmonization Level)3
|
Tip: もし、赤または黄のシンボルが付いた未名寄せのオーナー(Owner)に対して正確なデータをご入用の場合は、担当のカスタマーサクセスマネージャーにご連絡ください。名寄せのリクエストを受け付けています。なお、名寄せリクエストの処理には数週間を要する場合があります。
最終権利者(Ultimate Owner)の概念
特許ポートフォリオを正しく評価するには、各特許ファミリーの現在のオーナー(Owner)を把握することが重要です。
当社では、特許ファミリーの現在のオーナーを統合レベルで報告します。特許ファミリーの最終権利者(Ultimate Owner)を定義するために、企業の組織構造を考慮して手動確認を行うだけでなく、すべての譲渡・合併・買収も考慮します。
最終権利者(Ultimate Owner)は、既知の筆頭株主を持たず、グループ会社・子会社(Subsidiary)・関連会社(いずれも最終権利者が50%以上を保有)を通じて、または直接、自社ポートフォリオに属する特許ファミリーを保有します。
最終権利者(Ultimate Owner)の統合にあたっては、出願人(Applicant)・譲受人(Assignee)・譲渡人(Assignor)名に加え、誤記や転記揺れも名寄せします。名寄せ済みの最終権利者には、当該企業やその子会社の旧社名も含まれます。同様の手法は、研究機関(Research Institution)やNPEにも適用されます。
検索パネルに最終権利者(Ultimate Owner)を追加するには、「オーナー(Owner)」アイコンをクリックします。
次に「Add ...」をクリックし、関心のあるオーナー(Owner)名を入力して、検索パネルに追加したいオーナーを選択します。
最後に検索タブをクリックして検索を実行します。これにより、選択したオーナー(例:RELX)のポートフォリオに属するすべてのアクティブな特許ファミリーに検索結果が絞り込まれます。
最終権利者(Ultimate Owner)は、ランキングやベンチマーク分析など、チャートやテーブルでも利用できます。
最終権利者(Ultimate Owner)の子会社
最終権利者(Ultimate Owner)の概念に従い、PatentSight+ ではオーナー(Owner)として企業ツリーの最上位のみを表示します。ただし、元の公報に記載された発明者(Inventor)・出願人(Applicant)・譲受人(Assignee)・譲渡人(Assignor)情報を用いて分析することも可能です。
これらの検索フィールドは、[もっと見る(+ More)]>「権利者情報(Ownership)」セクションにあります。
これらの検索項目を使うと、子会社(Subsidiary)のポートフォリオや、特定の発明者(Inventor)に関連する特許ファミリーを抽出できます。
「発明者(Inventor)」「出願人(Applicant)」「譲受人(Assignee)」「譲渡人(Assignor)」は、チャートやテーブルの属性としても利用でき、例えば発明者ランキングに使えます。
ただし、発明者(Inventor)・出願人(Applicant)・譲受人(Assignee)・譲渡人(Assignor)の名称は名寄せされていません。意味のある分析結果を得るために、自動グルーピングや手動グルーピングの実施を推奨します。
権利者「<Unknown>」
最終権利者(Ultimate Owner)の概念は通常、特許ファミリーを保有する企業(法人)・研究機関(Research Institution)・政府機関(Government)に適用されます。
一方、所有者「<unknown>」は個人の発明者(Inventor)が保有する特許ファミリーを指します。したがって「<unknown>」の特許ファミリーの多くは、同時にオーナータイプ(Owner Type)が「Inventor」であるオーナーと共同保有になっています。
また、「<unknown>」は出願人(Applicant)情報が英語で存在しない特許ファミリーを指す場合もあります。
権利者名の付記:「(in: …)」「(w/o …)」
場合によっては、子会社のポートフォリオを最終権利者(Ultimate Owner)のポートフォリオから切り出し、当該主体を分析できるようにします。このようなオーナー(Owner)には「(in: …)」という接尾辞が付き、括弧内に最終権利者(Ultimate Owner)名が記されます。
逆に、最終権利者(Ultimate Owner)を、特定子会社の特許ファミリーを除いて分析できるようにするため、子会社のポートフォリオ(Portfolio)を除外する場合があります。このようなオーナーには「(w/o …)」という接尾辞が付き、括弧内に除外した子会社名が記されます。
このアプローチの一例が Sumitomo Chemical です。
|
|
|
|
注:「Sumitomo Chemical (w/o Dongwoo Fine-Chem)」の全特許ファミリーに「Dongwoo Fine-Chem (in: Sumitomo Chemical)」の全特許ファミリーを単純加算しても、最終権利者(Ultimate Owner)Sumitomo Chemical のポートフォリオサイズ(= 特許ファミリー数)と一致するとは限りません。共同保有により、両方のポートフォリオに重複計上される特許ファミリーが存在しうるためです。
オーナータイプ(Owner Type)
PatentSight+ は、Owner Summary において6種類のオーナータイプ(Owner Type)を区別し、それぞれに固有の定義とシンボルを付与しています。
|
|
企業(Company) 事業会社や金融機関などと識別できる主体。 |
|
|
政府(Government) 政府、政府機関、または国有・公的企業などと識別できる主体。 |
|
|
発明者(Inventor) 発明者と識別できる個人。 |
|
|
自然人(Natural Person) 自然人と識別できる個人。 |
|
|
NPE(NPE) ライセンスや訴訟目的で特許を保有し、特許で保護された発明を自ら事業化しない主体。 |
|
|
研究機関(Research Institution) 大学、アカデミー、病院・医療機関、研究センター等と識別できる主体。 |
注: 手動で名寄せ(Harmonization)されるのは「企業(Company)」「政府(Government)」「NPE」「研究機関(Research Institution)」のみです。「発明者(Inventor)」と「自然人(Natural Person)」は名寄せレベル(Harmonization Level)0のままです。
特定のオーナータイプ(Owner Type)で絞り込むには、「権利者情報(Ownership)」セクションから「オーナータイプ(Owner Type)」を使用します。
ただし、例えば「研究機関(Research Institution)」を選択しても、異なるオーナータイプ(Owner Type)との共同保有の特許ファミリーも検索結果に含まれます。そのため、当該フィルター設定で作成したオーナー別ランキングには、「研究機関(Research Institution)」以外のオーナータイプ(Owner Type)も含まれる場合があります。