概要と対象ユーザー
Protégéの概要と、どのようなユーザーを対象としているかを説明します。
PatentSight+におけるProtégéとは何ですか。
Protégéは、LexisNexis Intellectual Propertyが提供する、生成AIを活用した新しいアシスタントです。質問を入力すると、構造化されたビジュアルな回答と、文脈に即した説明を迅速に提示します。
Protégéは、PatentSight+を利用する知財アナリストの視点を備えたAIエージェントとして設計されています。チャートやフィルター、ワークフローを手動で操作する代わりに、質問を入力するだけで、信頼できるPatentSight+データ、指標、分析結果にもとづいて回答を得られます。
これは製品に単純な会話機能を重ねたものではありません。ProtégéはAIに対して意図的な設計を採用しています。モデルがユーザーの意図を解釈し、PatentSight+は確立された分析手法とデータ活用の知見にもとづいて、信頼できる結果を生成します。
PatentSight+の利用経験にかかわらず、Protégéは手動のセットアップを減らし、十分な根拠に基づく意思決定に、より短時間で到達できるよう支援します。
Protégéが「コンテキスト化された」出力を生成するとはどういう意味ですか。
Protégéは、質問の文脈、直前までの入力内容、現在使用しているデータセットに応じて回答を調整します。そのため出力は一般的な内容ではなく、企業のベンチマーキング、技術領域の定義、ポートフォリオの検証など、特定のユースケースに合わせた内容になります。
基盤となるデータとロジックは一貫しており、再現可能です。一方で、インサイトの表現や示し方は文脈に合わせて調整され、実務でそのまま使える形になるよう設計されています。さらにProtégéは、一般的な公開情報にもとづく補助的なインサイトを付加し、信頼できるPatentSight+データを、手作業の調査が必要になりがちな観点で補強します。
Protégéは誰が利用できますか。
Protégéは、検索式の手動作成、フィルターやダッシュボードの構築といった手間をかけずに、複雑な特許の問いに対して高付加価値の回答を得たいユーザー向けに設計されています。
Protégéは知財アナリスト向けに設計されていますが、R&D、経営戦略、M&A、経営層など、幅広い業務の担当者も利用できます。技術的なハードルを下げることを目的としており、特許関連ツールの利用経験が多くないユーザーにとっても有用です。
仕組みと利用開始方法
Protégéでできること、質問の作り方、利用開始の考え方を説明します。
Protégéにはどのような質問ができますか。
Protégéは、自然言語入力によって幅広い戦略的な質問に回答できるよう設計されています。プロンプト例を大量に提示して使い方を固定するのではなく、ユースケースのヒントを示しつつ、利用方法に関するフィードバックも歓迎しています。Protégéはフォローアップ質問にも対応しており、必要に応じて、分析の絞り込みや方向転換も可能です。
ログインすると、プロンプト例が表示されます。また、より良い回答を得るためのプロンプト作成のヒントも提供されます。
- 知的財産やビジネス戦略に関する質問に焦点を当てる(例:特許、競合、ライセンス、イノベーショントレンド)
- Protégéが考慮すべき事実や前提条件を明示する
- 目的と意図を具体的に示す(例:競合を評価する)ことで、文脈情報を与えることで関連性の高い回答が得られます
- 期待する回答タイプや形式を指定する(例:簡潔な要約、詳細レポート、概要説明)
- フォローアップ質問で分析範囲を狭めたり広げたりする
- 目的の回答を得るために、プロンプトを改善し、フォローアップ質問を行い、回答への追加の期待事項を伝える(例:「この点を詳しく説明してください」「強調された点の追加詳細を提示してください」)
注:AIが生成した内容は、必ず正確性を確認してください。
Protégéはチャットボットやダッシュボードと何が違いますか。
Protégéは、ChatGPT、Claude、Geminiのような一般的な対話型インターフェース以上のものです。質問を入力すると、文脈データの調査、フィルター設定、複雑な検索式の作成を行わなくても、根拠に基づく構造化されたインサイトを提示します。
一般用途のAIツールでは、チャートや数値がモデルによって生成され、ハルシネーション(誤情報生成)のリスクが生じることがあります。一方、Protégéは数値の生成や改変は行いません。AIは質問の解釈とデータへの問い合わせに用い、数値や可視化はPatentSight+のデータと分析にもとづく決定論的なプロセスで生成され、言語モデルを経由しません。
Protégéの特長は、AIの柔軟性と分析の正確性のバランスにあります。
さらに、ダッシュボードは手動セットアップに時間がかかり、補足文脈の収集や解釈もユーザー側に残りがちです。Protégéはその複雑さを裏側で処理し、ユーザーがプロセスではなくインサイトに集中できるようにします。
Protégéの長期的なロードマップはどのようなものですか。
Protégéは今後、特許分析における戦略的なユースケースをより広くカバーするよう拡張される予定です。また、技術領域の決定、ベンチマーキング、ポートフォリオ分析などの領域で、特許分析のベストプラクティスをより高度に適用できるよう進化していきます。長期的には、周辺データソースの統合や、ユーザーの役割とビジネス文脈に応じた出力の最適化も計画しており、知財およびビジネス意思決定における、よりパーソナライズされた強力なパートナーとなることを目指します。
さらに、ProtégéとPatentSight+の協働機能も検討しています。この領域の今後の開発は、お客様からのフィードバックとニーズによって方向付けられます。AI Insider Programに参加することで、今後のリリースで、どのように協働機能を提供するか、検討の参考となるご意見をお寄せいただけます。
PatentSight+でProtégéを試すにはどうすればよいですか。
Protégéは2026年1月にプレビュー版を公開します。ご案内や早期アクセスをご希望する場合は、AI Insider Programに参加してください。
プレビュー版では、一般提供前にProtégéをお試しいただき、開発に積極的に関与できます。参加には、アンケートへの回答やアプリ内フィードバックの共有、必要に応じて、意見交換への参加などの協力が求められます。
ProtégéとPatentSight+
既存のPatentSight+機能との関係や、出力の検証方法について説明します。
Protégéは既存のPatentSight+ソリューションとどのように連携しますか。
ユーザーは、インサイトを生成する方法として次の2つを利用できます。
- Protégéで自然言語の質問を行い、視覚的に構造化された文脈付きの回答を自動で受け取る方法です。ProtégéはPatentSight+データを取得する際に検索式を提示するため、基本メニュー(Custom Analysis:従来のPatentSight+分析機能)で結果を再現・検証できます。
- 基本メニュー(従来ユーザーがPatentSight+として利用してきた機能)で、フィルター、特許集合、チャートを用いて手動でレポートを作成する方法です。
どちらの方法でもインサイトを得られますが、現時点で、この2つは別のアプローチです。将来的な改善により、Protégéと基本メニューの統合が深まる可能性はありますが、現状はAIガイド型と手動型のオプションとして双方が提供されています。
PatentSight+でProtégéの出力をどのように検証できますか。
ProtégéがPatentSight+からデータを取得する際には、使用した検索式を正確に提示します。これにより、PatentSight+の基本メニューで検索と可視化内容を再現でき、透明性を確保しつつ、既存ツールで分析をさらに精緻化できます。
Protégéの回答は再現できますか。
はい。Protégéの出力は、信頼できるPatentSight+データセットに基づき、基盤となる指標とも整合しています。表現が変わることはありますが、基礎となるデータとロジックは安定しており、再現性が担保されています。
一般的な利用に関する質問
対応言語、適用範囲、エクスポート、推奨ブラウザーなどの質問に回答します。
Protégéは英語以外の言語でも利用できますか。
多言語に対応しています。提供開始時点で、最も十分に検証・最適化されている言語は英語と日本語です。追加言語のサポートは、お客様のニーズに基づいて拡大されます。
質問がProtégéの対象外かどうかは、どのように判断できますか。
Protégéは透明性を重視して設計されています。PatentSight+で使用した検索式を提示し、分析に用いた前提や検索条件を明示し、データや機能が現在の対象外である場合はその旨を明確にします。これにより、Protégéができること・できないことを把握しながら、結果を検証できます。
結果をエクスポートできますか。
エクスポート機能は今後の段階で提供予定です。初回リリースでは、視覚化データおよびテキスト出力のワンクリックでのエクスポートが計画されています。ExcelやPowerPointなど一般的な形式へのエクスポートは、その後に提供されます。
PatentSight+におけるProtégéはどのWebブラウザーに対応していますか。
ProtégéはGoogle Chromeでの利用に最適化されており、パフォーマンス、信頼性、機能対応の観点で最良の体験を提供します。Safariを含む他の最新ブラウザーでも動作する場合がありますが、公式なサポート対象ではなく、一部の機能や操作が意図どおりに動作しない可能性があります。安定した利用のため、Google Chromeの最新バージョンでのアクセスを推奨します。
信頼性・透明性・セキュリティ
Protégéのセキュリティ、データ保護、ガバナンスの考え方を説明します。
LexisNexisは、製品開発ライフサイクル全体でセキュリティとお客様のデータ保護を最も優先しています。Protégé in PatentSight+は、LexisNexisの製品全体に適用される、厳格で監査済みのセキュリティ基準の下で構築・運用されています。専任のアプリケーションセキュリティ専門家、エンジニア、データ保護担当者が連携し、技術的・組織的・物理的な強固な保護策を整備しています。これらの統制は、規制要件や脅威の変化に対応するため継続的に見直し・更新され、保護レベルを実質的に損なうことなく維持されます。詳細は担当チームまでお問い合わせください。
Protégéの利用時、データはどのように保護されますか。
お客様の全データは、エンタープライズグレードの暗号化とアクセス制御によって保護されます。保存時はAES-256で暗号化され、通信時はTLS 1.2以上で暗号化されます。データはLexisNexisのプライベートクラウド環境に保存され、継続的に監視・ログ取得され、ISO 27001基準に照らして監査されます。アクセスはロールベース制御と多要素認証で制限され、すべてのアクセスイベントがログ化され、レビューされます。
Protégéでデータは安全に扱われますか。
はい。ProtégéはLexisNexisの他製品と同じ、エンタープライズグレードのセキュリティプロトコルに従います。ユーザーの検索内容や利用データが外部モデルの学習に使用されることはありません。ProtégéはISO 27001、GDPR、CCPAに準拠しています。
プロンプトや会話履歴はどのように扱われますか。
Protégéに送信された各プロンプトは、独立したトランザクションとして処理されます。透明性、監査可能性、責任あるAIガバナンスを支えるため、プロンプトと会話履歴は最大90日間(またはユーザーが削除するまで)安全に保持されます。保持環境は分離され、暗号化され、継続的に監視され、定期的に監査されます。クラウドプロバイダーは、インフラサポートやトラブルシューティングの目的に限りシステムへアクセスする場合がありますが、ユーザーのプロンプトや会話内容へはアクセスできません。
プロンプトや会話はAIモデルの学習に使われますか。
いいえ。LexisNexisは、お客様のデータやプロンプト、会話は、大規模言語モデルの学習や微調整に使用しません。Protégéは、厳格なデータ保持をしないというポリシー下で外部LLMを使用し、お客様のデータはそれらのモデルから隔離されます。ユーザーはプロンプト履歴を管理でき、削除することも可能です。
LexisNexisの従業員は、ユーザーのProtégéの検索条件や入力内容を見ることができますか。
お客様の利用データへのアクセスは厳格に制限されています。権限を付与された少数の製品サポート担当者のみが、製品サポートと技術的トラブルシューティングの目的に限って利用データを確認する場合があります。アクセスは最小権限の原則に従い、多要素認証で保護され、可能な限り、お客様との関連付けは再識別可能な形式で匿名化されます。
Protégéではどのようなセキュリティテストが実施されていますか。
Protégéはライフサイクル全体で包括的なアプリケーション・セキュリティテストを実施します。これには、静的アプリケーション・セキュリティテスト(SAST)、サードパーティおよびオープンソース依存関係のソフトウェアコンポーネント分析(SCA)、動的アプリケーション・セキュリティテスト(DAST)、定期的なペネトレーションテストが含まれます。セキュリティゲートにより、不安全なコードの本番環境への反映を防止し、脆弱性は重要度に応じて、スケジュールを組み修正されます。ペネトレーションテストレポートは、NDAの下でお客様の要請に応じて提供可能です。
ネットワークとインフラのセキュリティはどのように管理されていますか。
ネットワークセキュリティ制御は、最小アクセスモデルで実装され、不正アクセスやトラフィックの盗聴を防止します。インバウンド、アウトバウンド、内部トラフィックは厳格に制限され、必要に応じてプライベートエンドポイントが利用されます。ProtégéはLexisNexisのインフラ上に展開され、Lexis+ AIを含む他のLexisNexis製品と同様に、検証済みのアーキテクチャ、監査、セキュリティレビューに従います。
Protégéではどのような認証オプションが利用できますか。
Protégéは、PatentSight+のWeb Access Management(WAM)を通じた安全な認証をサポートし、SAML 2.0によるフェデレーション型SSO(SSO)にも対応しています。オンボーディングおよびSSO設定は、LexisNexisのテクニカルサポートチームが支援します。
LexisNexisはサードパーティリスクをどのように管理していますか。
すべてのベンダーおよびサードパーティは、LexisNexisのVendor Management Programの一環としてセキュリティ評価を受けます。評価は、お客様のデータへのアクセス、システムアクセス、ベンダーが重要機能を担うかどうかを考慮するリスクベースのアプローチで実施されます。ベンダーのセキュリティ状況は、オンボーディング後も定期的に見直されます。
Protégéはどのようなプライバシー基準に従いますか。
LexisNexisは、適用されるデータ保護法、プライバシーポリシー、Data Processing Addendumに従って個人データを処理します。個人データは、記載されたサービス提供のためにのみ処理され、承認済みサブプロセッサーは透明性をもって開示されます。Protégéに入力されたお客様のデータは、明確に通知され承認されない限り、他のLexisNexis製品と共有されません。
Protégéは業界標準のセキュリティ認証を取得していますか。
Protégéは、LexisNexis製品全体で使用されるエンタープライズセキュリティフレームワークに従っており、ISO 27001認証を取得予定です。LexisNexisのクラウド環境、製品、セキュリティプログラムは毎年監査され、暗号化、バックアップ、災害復旧、アクセス制御、データ破棄、侵害防止、機密保持の保護策が対象に含まれます。
LexisNexisはセキュリティインシデントにどのように対応しますか。
LexisNexisは、技術、管理、事業、経営レベルのエスカレーションを含む、堅牢なインシデント対応方針と手順を維持しています。これらの計画は定期的にテストされ、更新されます。必要に応じて外部のサイバーセキュリティ企業も活用し、潜在的な脅威に対して迅速かつ連携した対応を可能にしています。
監査レポートや詳細なセキュリティ資料にアクセスできますか。
はい。監査レポート、セキュリティ文書、詳細なアーキテクチャ資料は要請に応じて提供可能です。詳細は、LexisNexisのアカウントチームまたはサポート担当者にお問い合わせください。