LexisNexis Protégé™をご紹介します。LexisNexis Protégé™は、ビジネス上の問いから特許に基づくインサイトへと、より迅速にたどり着けるようユーザーを支援する、生成AI(GenAI)搭載のアシスタントです。
Protégéは、自然言語による質問を解釈し、その背景にある分析ニーズを特定して、LexisNexis® PatentSight+™データを検索します。さらに、チャートを作成し、調査結果を要約して、次に取るべきステップを提案できるよう設計されています。
重要なのは、Protégéがプロンプトに基づいて単に回答を生成するだけではない点です。Protégéの回答は、実際のPatentSight+データを根拠としています。つまり、実在する特許ファミリー(patent family)、オーナー(owner)、出願動向、リーガル・ステータスや品質指標、特許文献の内容に基づいています。
- 動画による操作ガイドを見る : 5分間のデモ全編をご覧いただけます。
- 画像付きステップ別ガイドを見る : スクリーンショットと手順説明を参照し、同じプロセスをご自身のペースで進められます。
動画による操作ガイド
画像付きステップ別ガイド
ビジネス上の問いから始める
この例では、緊急のメールが届いた場面を想定します。
メールには、全固体電池技術、特に電池の安全性、エネルギー密度、急速充電性能の向上を目的とする硫化物系固体電解質をめぐって、新たな動きがあると記載されています。また、トヨタがこの分野で強固なポジションを築いている可能性がある一方で、ほかにどの企業が積極的に投資しているのか、その活動が実際にどの程度重要なのかは不明であるとも述べられています。
ユーザーに検索戦略を一から作成してもらうのではなく、Protégéがメールの内容を解釈し、分析の意図を特定します。
Protégéは、ユーザーが技術ランドスケープを迅速に把握し、競合状況を確認し、R&D部門や経営層での議論を裏付ける根拠を得る必要があると理解します。
この例からわかるように、メールの内容をそのまま入力するだけで、Protégéは技術ランドスケープの作成が必要であることを把握します。追加情報によって、要件をより的確に理解するためのコンテキストが加わります。
また、次のようなプロンプトを入力することもできます。
「硫化物系固体電解質に焦点を当て、全固体電池の電解質材料に関する特許ランドスケープを作成してください。上位のオーナー、出願動向、主要なインサイトを示してください。」
「全固体電池の電解質材料、特に硫化物系固体電解質に関するトヨタの活動を調査し、自社『X社』の特許ポートフォリオおよびその他の上位オーナーと比較してください。」
Protégéによる推論
プロンプトを送信すると、Protégéはまず、依頼のコンテキストを分析します。
この例では、硫化物系固体電解質技術と、より広範な全固体電池のランドスケープという2つの主要な概念を特定します。
続いてProtégéは、キーワード、特許分類、特許メタデータを組み合わせ、これらの概念を結び付けて対象を絞った結果母集団を作成する、透明性の高いPatentSight+の検索戦略を構築します。
これは、検索の監査とレビューが可能な状態を維持できるため、重要です。ユーザーは検索戦略を確認し、何を検索したのかを把握し、得られたデータセットがビジネス上の問いに関連しているかを検証できます。
ブール検索を使用する理由
Protégéでは現在、特許分析において監査可能性とトレーサビリティーが極めて重要であるため、ブール形式の検索を使用しています。
人が理解できる形式の検索戦略により、ユーザーは分析範囲を確認し、特定の特許が含まれた理由を把握し、結果母集団の関連性を検証できます。
Protégéは、専門的な特許分析に求められる透明性とユーザーによる制御を維持しながら、より高度なAI支援型検索機能へと進化を続けています。
分析を生成する
結果母集団が確定すると、ProtégéはPatentSight+データを使用して、次のような分析ビューを生成します。
- 上位のオーナー
- 時系列で見た出願動向
- 特許ポートフォリオの品質と競争力の比較
- 技術領域全体における競争上のポジショニング
分析をさらに充実させるため、Protégéは特許データと併せて、関連する公開情報や業界動向も確認できます。これにより、分析の中心をPatentSight+データに置いたまま、市場に関する追加のコンテキストを得られます。
この全固体電池の例では、Protégéは、トヨタ、Samsung SDI、パナソニックなどの企業が硫化物系電解質のランドスケープ内でどのような位置にあるのかを特定し、技術領域全体における各社の特許活動を比較します。
特許データだけでは市場動向を十分に説明できない場合、Protégéは外部の公開情報を補足的なコンテキストとして利用できます。その場合も、特許分析の根拠はPatentSight+データに置かれます。
要約と次のステップ
続いて、Protégéが調査結果を要約します。
チャートが示す内容を説明し、主要なインサイトを明らかにして、次のステップの候補を提案します。
たとえば、検索範囲を絞り込む、特定の競合企業を比較する、出願動向を確認する、影響度の高い特許ファミリーを分析する、最も関連性の高い特許の請求項を精査する、といった対応を推奨する場合があります。
ユーザーは、次のような追加質問を行い、対話を続けることができます。
「硫化物系電解質材料のみに絞り込んでください。」
「トヨタをSamsung SDIおよびパナソニックと比較してください。」
「Patent Asset Indexの上位特許ファミリーを表示してください。」
「上位10件の特許ファミリーの請求項を確認してください。」
「過去5年間で出願活動が最も急速に増加しているのは、どの企業ですか?」
結果を活用する
Protégéから検索式をPatentSight+に引き継ぎ、PatentSight+上で分析を続けることができます。
ユーザーは、チャートのデータや個別のチャートを[エクスポート(Export)]からダウンロードできるほか、チャート画像をクリップボードにコピーできます。
テキスト形式の回答をコピーして、メールやレポートで利用することもできます。
今後は、PatentSight+のワークブック(workbook)との連携をさらに強化し、Protégéでの分析結果を、共有可能なワークブック環境へより直接的に移行できるようにする予定です。
まとめ
Protégéは、構造化されていない問いを、構造化された特許インテリジェンスに基づく回答へと導きます。
質問を解釈し、監査可能な検索式を作成し、PatentSight+データを分析して、チャートを生成します。さらに、インサイトを要約し、次のステップを提案します。
結果に明確な根拠があり、透明性が確保され、レビュー可能な状態を維持しながら、分析を迅速化するよう設計されています。