Technology Relevanceは、特許ファミリーの技術的価値を示す指標です。
この指標は、特許ファミリーが受けた後発特許ファミリーからの引用(前方引用)の数に基づいて、特許ファミリーレベルで計算されます。特許ファミリーの引用数は、特許庁の引用情報の取り扱い方、特許ファミリーの年数、技術分野の3つの要素によって調整されています。
Technology Relevanceは、特許ファミリー(発明)の技術開発に対する重要性を測定するものです。これは、特許ファミリーが他の特許ファミリーから受けた世界中の引用の数に基づいて計算されます。多くの学術研究において、この指標は発明の関連性を示す有用な指標であることが確認されています。
引用に基づく指標は他分野でも広く活用されています。例えば、Googleの検索エンジンはウェブページ間の引用(リンク)をもとにその関連性を評価しています。また、科学者は、論文が引用された数に基づいて、自分の研究の影響力を評価しています。
主に世界中の特許審査官によって作成された先行技術の引用は、発明の更なる技術開発への世界的な影響に関する公正な見解を集積していると考えられています。Technology Relevanceは、米国特許商標庁(USPTO)、欧州特許庁(EPO)、世界知的所有権機関(WIPO)、CNIPA(中国国家知識産権局)、日本国特許庁(JPO)、その他多くの特許庁からの先行技術の引用に基づいて算出されています。PatentSight+は、出願人による引用(出願人引用)も参照しており、全引用件数のおおよそ15%を占めています。
特定の特許ファミリーが受け取った引用の数は、以下の3つの要因によって定義される「類似」ファミリーが受け取った引用の平均数で除算されます。
特許庁の引用情報の取り扱い方
引用情報の取り扱い方は、特許庁によって異なります。例えば、米国特許商標庁(USPTO)は、他の特許庁よりも平均して引用件数がかなり多い傾向にあります。このような違いを考慮し、平均して引用件数の少ない特許庁からの引用は、平均して引用件数の多い特許庁からの引用よりも重み付けを高くします。
ある特許ファミリーが他の特許ファミリーの複数メンバーから引用されている場合は、最も高い重み付けをされた引用がTechnology Relevanceの計算に採用されます。
詳細は、「特許ファミリーの引用関係」をご参照ください。
特許ファミリーの年数
平均して、古い特許ファミリーの方が、最近公開された特許ファミリーよりも引用回数が多い傾向にあります。これは単に、公開されてからの期間が長いためです。
特許ファミリーの年数を補正するために、特許ファミリーの被引用数を、同一年に最初に公開された特許ファミリーの被引用数の平均値で除算されます。
特許ファミリーが属する技術分野の差異
平均の被引用数は、技術分野によって大きく異なります。例えば、鉱業技術に関する特許ファミリーは、複素環化合物関連の特許ファミリーよりも平均被引用数が少なくなり得ます。
特許ファミリーの被引用数は、同一技術分野の全ての特許ファミリーの被引用数の平均で除算されます。IPCサブクラス(例:「H01L」)は、特許ファミリーを技術分野に割り当てるために使用されます。
Technology Relevanceは、特許ファミリーを他の特許ファミリーと比較する際の相対的な指標と定義することができます。例えば、ある特許ファミリーのTechnology Relevanceが 「2」であれば、その特許ファミリーは、同一技術分野かつ同一年数の平均的な特許ファミリーの2倍、さらなる技術開発に関与していることを意味します。